クローン性解析検査の材料送付方法について

 

検査材料の送付について

いずれの材料においても、サンプル量が足りない場合は検査ができません。ご注意ください。

検体量が不足した場合にも料金が発生いたします。

 

【細胞:FNAサンプル、胸腹水の沈渣など】

DNARNA保存用専用溶液に浸漬し、常温で送って下さい。

FNAサンプルの場合は専用溶液の入ったチューブに細胞をそのまま吹き出して下さい。生食等に懸濁する必要はありません。FNAサンプルの場合、1回のFNAでは十分のサンプル量が採取されないケースがほとんどです。必ず複数回のFNAサンプルを合わせてご送付ください。

胸腹水等の沈渣の場合は遠心後液体成分を取り除き、専用溶液に懸濁して専用溶液内に入れて下さい。

*DNA・RNA保存用専用溶液を使用しないで送付する場合:生食等に懸濁、あるいは遠心後液体成分を取り除いたペレットとして清潔なチューブに入れ、必ず冷蔵あるいは冷凍で送って下さい。蓋が閉まっていれば乾燥することはありませんが、乾燥したサンプルでもDNA抽出は可能です。
 

【組織サンプル:手術あるいは内視鏡による生検組織】

DNARNA保存用専用溶液に浸漬し、常温で送って下さい。

手術による摘出組織が大きい場合は小さく切ってから専用液に浸漬して下さい。1本の専用チューブに入れられる組織の大きさは0.6cm角程度が上限です。腫瘤の場合は、腫瘤辺縁の組織変性壊死のない部位を切り出して下さい。

内視鏡生検サンプル(内視鏡外径9mmまたは6mm)の場合、1個で十分な量のDNAを得られる場合が多いのですが、可能であれば各部位2個以上の組織(同じ部位であれば、1本のチューブに複数入れて構いません)を送って下さい。

*DNA・RNA保存用専用溶液を使用せずに送付する場合:清潔なチューブに入れて、必ず冷蔵あるいは冷凍で送付して下さい。蓋が閉まっていれば乾燥することはありませんが、乾燥したサンプルでもDNA抽出は可能です。

組織サンプル:手術あるいは内視鏡による生検組織
 

【血液サンプル】

全血の場合、抗凝固処理を行った血液(EDTA処理血が推奨されます)をそのまま冷蔵あるいは冷凍で送付して下さい。全血は専用溶液に浸漬することができませんのでご注意ください。

白血球数が著しく減少している場合を除き、必要血液量は0.2 MLです。

 

【スライド塗抹標本】

スライド塗抹標本は常温で送って下さい。スライド標本の場合は十分な数の有核細胞が塗抹されていることが必要です。1枚でサンプル量が足りない場合には複数のスライドをご用意ください。

スライド塗抹標本
 

【病理標本】

ホルマリン固定組織、組織スライド等を検査に使用することができます。常温で送って下さい。ただしホルマリン固定された標本ではDNAの断片化が起こっているため検査の精度が低下します。また、DNA抽出量も組織の固定・保存状態に大きく影響を受けるため、これらのサンプルを使用する場合の必要組織量は場合によって異なります。

保存状態の良いサンプルであれば、3 mm角程度の大きさのホルマリン固定組織から十分なDNA量を得られることが多いようです。組織スライドの場合は切片の大きさによりますが、少なくても数枚以上は必要です。パラフィン包埋組織の場合には切り出して使用します。

DNARNA用専用溶液

核酸の分解を防ぎ、常温での安定したサンプル送付を可能にします。正確な検査のため、サンプル送付には可能な限り使用していただけますよう、お願いいたします。なお、全血サンプルには使用できませんのでご注意ください。

1本300円で提供しております。サンリツセルコバまでご請求ください。